コンサートでは最後にアンコールをするというのが一種の慣例になっていて、特にもっと聴きたいわけでもないのになんとなく手拍子したりします。
でもときどき、本当にアンコールしたい演奏というのはあって、そういうときは、何曲アンコールがあっても興奮します。そのまま帰りたくない気分になります。
二つのコンサートを想い出します。
まずは、私が音楽を志す前にオーチャードホールで聴いた、坂本龍一さんのピアノトリオ(ピアノ+ヴァイオリン+チェロ)のコンサート。ワールドツアーに行ったあとの東京公演。いわば凱旋コンサート。
私がいまのような楽器編成を選んでいるのは、実はこのときのことが強く影響しているのです。
一曲目からやられました!
シンプルな編成なのに、そこから紡ぎ出される音の豊かなこと!
演奏は2時間以上あったと思いますが、それがあっという間に感じました。そのときはたしかアンコールが3曲あったと思います。
それから、モサリーニ&アントニオ・アグリ・タンゴ五重奏団のコンサート。
これにも度肝を抜かれました。聴いている間中興奮していました。
アンコールは「アディオス・ノニーノ」。ずるい!
さて、
3/2(金)の私のライヴでは、(一部のファンの方には)とっておきのアンコールを用意しています。心底アンコールされるようがんばります。