昨日紹介したモレスキンのサイトを見ていたら、ヘミングウェイがかつて使っていたという話が書いてありました。
『パリ中の様々なカフェで執筆に勤しんでいた第一次世界大戦直後、回顧録「移動祝祭日」の中に1920年代のパリを記録しています。カフェオレを注文し、ノートと鉛筆をポケットから引っ張り出して、物事の本質について考え込む。この些細な日課こそが、彼の「巧みな語り」の源でした。』
この「物事の本質について考え込む」というくだり、よく分かるなぁ。私がヘミングウェイと同じ次元だとは言いませんが。
こんなことで一気に親近感を覚えて(笑)、あらためて彼の生い立ちを調べたら、アメリカはイリノイ州のオークパーク(Oak Park)出身とのこと。このオークパーク、私のホームステイ家族の親戚が住んでいて、私も何度も滞在したことのある街。シカゴ郊外の、空気のきれいなところです。
そこで急にヘミングウェイが読みたくなって、読みました、「The Old Man and the Sea(老人と海)」。ヘミングウェイはこれまで、なんとなく避けてきたんですが(たぶん、ヘミングウェイに憧れるオヤジが多いのがキモチわるいという理由で)、一度読み始めたら、その独特の語り口に引き込めれていきました。
文からは、私は、これが老人の話にはまったく思えませんでした。執筆当時のヘミングウェイの年齢に近い年頃の男性のエネルギーを感じましたね。