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ことばのちから
先日、Aさんと話していたら、何かの拍子に、私は歌わないのかという話になった。最近はまったく歌っていないが、数年前まではライヴで歌っていたし、どちらかといえば、自分の歌をうたうことが好きだった。

どれくらい前のことだろうか、ライヴのあとに楽屋で帰る準備をしていると、ライヴハウスの若い男性スタッフが掃除の手を休めて、「安達さん、あの歌、本当によかったですよ」と、しみじみ語ってくれた。その口調から、彼の言葉が本心であることが感じられてうれしかったし、ほかのインストルメンタルの曲を差し置いてその歌を評価してもらえたことに、ことばのちから、歌の持つエネルギーを、あらためて認識したのだった。

また別なライヴでは、当時はライヴのたびに歌っていたのに、そのときたまたま歌わなかったら、先輩ミュージシャンが、「安達の歌を聴きにきたんだ。歌えよ」と激怒して、ライヴの途中で帰ってしまった。その先輩は、それ以来ライヴに来てくれなくなった。当時私の歌は、自分の予想を超えて、一部の人々に支持されていた。

だが、その後私は、自分の歌をうたえなくなってしまった。決定的なきっかけは、ライヴで一緒にプレイするはずだったミュージシャン仲間の一人が、ある歌を指して、「この曲だけはやりたくない」と、その曲のリハーサルを放棄してしまったからだった。

彼は、その曲の歌詞に、どうしても共感できなかったのだそうだ。

これも、ことばのちから、である。

それ以来、歌うことが怖くなってしまった。ことばの持つ、あまりにも強い力を知っているから、それを使うことにためらいを感じるのだ。


Aさんは、今の私ならその歌をうたえるんじゃないかと言った。私自身も、そう思わないわけではない。
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by eight2one | 2006-04-29 09:36 | ことば
大学で学んだこと
大学時代、授業で習ったことは、たいがいのことを忘れてしまいましたが(何しに行ったんだろう)、強烈に覚えていることが一つあります。

それは、国際貿易の授業でした。先生が突然、全員に聞いたんです



「君たち、ハンコと印鑑の違いを知ってるか」。



皆さん、両者の違い、分かります??
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by eight2one | 2006-04-27 11:10 | 雑記
アナログレコード
日本橋人形町にあるレトロなカフェ「越路」は、古きよきカフェの雰囲気を残す貴重な存在です(好きなメニューは温玉カレーと越路バーガー)。

マスターのHenryさん(ただし日本人)が、音楽、とくにジャズ好きで、店内には常にジャズが流れています。ジャズ喫茶のようなかしこまった感じはもちろんなく、ただ心地よくそこに音楽がある、といった感じです。

これまではずっとデジタルによる再生だったのですが、あるとき、私が新しいハウスワインのおいしさに調子づいた勢いで無責任に「やっぱ越路はアナログレコードがいいですよ」と言ったこともあり、数日前、長年使っていなかったレコードプレーヤーを出してきてくれたのです。

そのむかしレコード屋でアルバイトをしたというHenryさんが、慣れた手つきでLPレコードをターンテーブルに乗せると、静かなノイズとともに、ふわりと、ゲーリー・バートンのヴィブラフォンの音が聞こえてきました。

「あたたかい。」

店内の空気がかすかに、しかし生きいきと動き出し、他のお客さんの話声が、その前よりも和やかになったことを、私ははっきりと自覚したのでした。
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by eight2one | 2006-04-21 14:23 | 雑記
ここんとこ、「核」が気になってしょうがないんです。

ひとつは、アメリカがもしかするとイランを核攻撃するかもしれないという話。
http://tanakanews.com/g0418iran.htm

もうひとつは、一日に原発一年分の放射能を出すという青森・六ヶ所村の再処理工場におけるアクティヴ試験の再開。
http://www.janjan.jp/area/0601/0512206590/1.php
http://www.jca.apc.org/mihama/pamphlet/leaf_sanriku.pdf

高校時代にアメリカに住んでみて痛感したのは、日本人とアメリカ人の核に関する認識の大きな違い。少なくともアメリカでは、核兵器の爆発する瞬間の威力は知られていても、その後の放射能被害のことは、驚くほど知られていないのです。

プルトニウムの半減期は2万4千年だそうです。これが青森や三陸の海に流しだされると考えると、恐ろしくなります。

我々の世代は、もしかすると、未来の世代にうらまれる世代になるのかもしれません。なんとかせねば。
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by eight2one | 2006-04-20 11:01 | 時事
お酒
新潟出身の私は、よく「新潟の方だから、お酒強いんでしょ」と言われますが、まったくそんなことはありません。むしろ弱いです。新潟の親戚はほとんどビール一杯で顔を赤くしますし、強いほうの人でも、私の学生時代の神奈川出身の友人(女性)より、はるかに弱いです。

新潟出身だからといって酒が強いか尋ねるのは、背が高い人に「バスケットボールか何かやってたんですかぁ」ときくのと同じくらいステレオティピカルで、ばかげています。

でも、一人あたりの年間アルコール消費量は新潟県が全国一位ですし、背が高くなってきたからバスケットボールを始めたりする人もいるでしょうから、もしかすると、統計的には正しいのかもしれません。

それはそうと、いま私の仕事場には、めちゃくちゃうまい日本酒があるんです。香川県の酒「○●●」が。東京では四店舗しか扱っていない、稀有な酒。それがしかも3本も。香川出身の友人のIくんが、先日持ってきてくれて、夜な夜なちょびちょび飲んでます。

極楽。
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by eight2one | 2006-04-17 12:22 | よくある質問
ネルドリップ、その後
悪戦苦闘(?)のかいあって、ネルドリップのコーヒーが、ようやく自分で口にしても「あ、うまいかも」と思えるようになってきました。

昨日遊びに来た脚本・演出家の友人Oさんは、「これで店出してよ」と、うれしいお世辞を言ってくれました(ありがとう、調子に乗るから気をつけて)。

近所で常に安定して手に入れることのできる豆で、もっとも好きなのが「モカ・マタリ」。芳醇な、ベリーを思わせる風味が好きなのです。

今朝の目覚めの一杯はコロンビア。こちらは、バランスのよさが魅力です。

ちなみに、どちらの豆も、ダークローストが私の好み。

コーヒーがうまくなって、人生が急に豊かになったように感じている単純なワタクシです。
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by eight2one | 2006-04-11 10:38 | コーヒーと音楽
ネルドリップにハマる
コーヒー大好き人間の私は、高円寺のとあるカフェのマスターから、お店に飲みに行くたびに、ネルドリップ(布フィルター)によるコーヒー抽出法を伝授してもらっています。

ネルドリップはエスプレッソと並んでコーヒー抽出法の最高峰といわれていて、コーヒー本来の美味さにまろやかさが加わった極上の味になるため、以前から私は、ネルで美味く淹れることに憧れていました。

高円寺のマスターが淹れるコーヒーは、甘くて深くてコクがあって、めちゃくちゃおいしいので、同じ豆を使えばおいしいコーヒーが落とせるかと思いきや、ところがどっこい、私の手にかかると、その感動からは程遠いコーヒーができあがるのです。まさに逆の意味で、魔法です。

マスター曰く、コーヒーにはつくりての想念が入るのです。すなわち、渋くて重いコーヒーをつくってしまう私は、そんな想念を、少なくともコーヒーを抽出している間は、出しているのでしょう。そのコーヒーを飲んではまた落ち込んで、次はもっと渋いのを出してしまう。

あー、ハマった。近年この「ハマる」という表現は肯定的な意味に用いられることがことがほとんどですが、今回は本来の意味の、アリ地獄か泥沼か悪循環かわかりませんが、ネルドリップにハマってしまいました。くやしい。なんとしてもうまいコーヒーを抽出してみせる!

で、今朝は気分転換にネルドリップをやめ、私の得意分野であるエスプレッソを同じ豆で落としてみました。

するとどうでしょう。おいしいではありませんか!

テーブルの上にあった鎌倉名物「鳩サブレー」にすごく合う、ラテができあがりました。

このまま「適材適所」ということで、私は私の得意なエスプレッソ道にまい進するべきか、あるいは、あこがれの美味いネルドリップを追求すべきか、迷うところであります。


追伸

上記を書いた後、数回のネルドリップによる抽出実験および、ネットでの抽出方法の再確認を行った結果、これまでの私のやりかたには、ある大切な一工程が抜けていることが判明しました。その工程を加えた結果、渋みが減って、ぐんとおいしくなりました。原因は想念だけじゃなかったのです。ほっ。
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by eight2one | 2006-04-07 12:21 | コーヒーと音楽



作曲家・安達の日記。写真は愛猫エミリオ。
by eight2one
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